
『日経平均』『TOPIX』などが株式市場全体の状況を把握するための株価指標です。
株価指数のトレンドも個別銘柄と同様に、チャートをつかってテクニカル分析をすることが可能です。
相場全体の流れが個別銘柄に与える影響
個別銘柄は相場全体の影響をある程度受けることになります。
相場全体が上昇トレンドの時には、冴えない銘柄も多少上がることがありますし、相場全体が下降トレンドにある時は、優良株でも下落することがあります。
相場全体の状況を把握するための株価指標にはいくつかありますが、主な日本の指数に、日経平均株価、東証株価指数(TOPIX)、日経ジャスダック平均株価があります。
アメリカの指数にはNYダウ、中国の指数には上海総合指数があります。
日経平均株価
日本を代表する株価指数として世界で利用されています。
日経新聞社が計算・公表をしています。
東京証券取引所第一部(2022年4月からプライム市場)に上場する225銘柄を選定し、その株価を使って算出するため、『日経225』とも言われます。
225銘柄は定期的に入れ替えられ、新規採用銘柄の株価は上昇する傾向にあります。
日経へ金の値動きは輸出関連・ハイテクなど、値嵩株(1単元当たりの株価の水準が高い銘柄)の値動きに影響されやすいという特徴があります。

東証株価指数(TOPIX)
日経平均と並んで普及している株価指数で、東京証券取引所が計算・公表しています。
日経平均株価との違いは、東証一部(プライム市場)に上場している『全て』の日本企業を対象にしています。
時価総額の大きい大手銀行株や内需関連株(国内景気が良いと上昇しやすい銘柄)の値動きに影響されやすいのが特徴です。
日経ジャスダック平均株価
特定の株を除くジャスダック上場全銘柄を対象に日経新聞社が公表しています。
新興市場の動向を把握するために有用な指標になります。
NYダウ
アメリカを代表する株価指数で、正式名所は『ダウ工業株30種平均』です。
ウォールストリートジャーナルという新聞を発行するダウジョーンズ社が計算・公表する株価指数で、ニューヨーク証券取引所やナスダック市場に上場している代表的な30銘柄の推移を基に算出されます。
『工業株』とありますが、時代に合わせて入れ替えが行われおり、現在では幅広い業種の銘柄によって構成されています。
上海総合指数
中国を代表する株価指数で、上海証券取引所に上場しているA株とB株で構成されている時価総額加重平均指数になります。
A株とは、中国本土の投資家及び適格海外機関投資家のみ取引できる人民元建ての株式です。
B株とは、中国本土の投資海外の投資家でも取引できる米ドル建ての株式になります。
ここでのポイントをまとめよう
- 株価指数で市場全体の流れを把握できる
- 市場全体の動きは個別銘柄にも影響を及ぼす
- 日本の主な株価指数
- 日経平均株価
- TOPIX
- 日経ジャスダック
- アメリカの主な株価指数
- NYダウ(ダウ工業30種平均)
- 中国を代表する株価指数
- 上海総合指数