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損益計算書、貸借対照表の読み方を学ぶ【基礎編】

2021年10月14日

財務諸表と呼ばれる会社の成績を表す資料には、貸借対照表、損益計算書が含まれています。

この2つの資料は、深く学ぼうとすると高難易度の知識と豊富な経験が必要になりますので、この記事では本当に必要最低限の内容にとどめて解説していきます。

初めて学ぶ方や、最低限知っておきたい内容レベルの確認としてご活用ください。

目次

  • 1 損益計算書は会社の経営成績を表すもの
  • 2 貸借対照表は会社の財務状況を表すもの
  • 3 ここでのポイントをまとめよう

損益計算書は会社の経営成績を表すもの

会社の一定期間における経営成績を表したものが『損益計算書(P/L)』になります。

決算短信や事業報告書など、様々な資料に利用されますが、どの損益計算書も外部用に作成されたものは同一のものになります。

四季報に利用される数値も、損益計算書に記録されている数値を基にしてコンパクトにまとめています。

営業利益、経常利益などの会計用語も専門用語ではありますが、職場や社会人同士の交流において度々話題の中で使用される単語です。

もちろん、経済番組を視聴していれば、当然のように耳にするはずです。

両者は一見、同じ利益であることはお察しいただけると思います。

違いは計算式の関係にあります。

損益計算書の構成は以下の通りです。

売上高
△売上原価△販売費及び一般管理費
営業利益
+営業外収益△営業外費用
経常利益
+特別利益△特別損益
税引き前利益
△法人税等
当期純利益

※△は-(マイナス)という記号で会計上は使用されます。

各項目を簡単に説明します。

  • 売上高
    営業上の収入を示します。
  • 営業利益
    売上高から『売上原価』『販売費及び一般管理費』を差し引いたものです。
    本業から得られた利益を指します。
    売上原価とは、販売するものやサービスを提供するために要した原材料や労務費が含まれます。
    販売費及び一般管理費には、減価償却費や、従業員の給料、広告宣伝費、研究開発費が計上されます。
  • 経常利益
    営業利益から、営業外収益(受取利息、受取配当金など)が加算され、そこから営業外費用(支払い利息)を差し引いた金額です。
    経常利益は1年間の企業活動の成果であり、純粋な収益力を示すものです。
  • 税引き前利益
    経常利益から特別利益や特別損失を加減したものです。
    特別損益は本業とは関係のない偶発的に生じた損益のことで、『火災による建物の損失』や『建物の売却で得た利益』などがここに計上されます。
  • 当期純利益
  • 税引き前利益から法人税等を差し引いた後の最終利益です。
決算短信の損益計算書

貸借対照表は会社の財務状況を表すもの

ある時点における財務状況を表したものが『貸借対照表(B/S)』で、バランスシートとも呼ばれたりします。

貸借対照表は、左側に『資産』をリストアップし、右側に『負債』をリストアップし、その差額として『純資産』を求める形になっています。

資産は『資金の使い道(状態)』を示し、負債と純資産は『資金の調達手段』を示しています。

貸借対照表の構成
  • 資産の部
    現金預金、有価証券、機械、土地、建物など会社が所有する資産の一覧が記載されます。
    資産の部は、『流動資産』と『固定資産』の2つに分類されます。
    流動資産には、現金預金、受取手形、売掛金、有価証券、棚卸資産、貸付金などの資産が計上されます。
    固定資産には、建物や土地、ソフトウェア、機械、特許権などが計上されます。
  • 負債の部
    負債は、返済義務のあるもの(借入金)、支払い義務のあるもの(買掛金)、将来支出が見込まれるもの(引当金)などが記載されます。
    負債にも『流動負債』と『固定負債』に分類されます。
    流動負債には、支払手形や買掛金、未払金、短期借入金などがあります。
    固定負債には、社債、長期借入金、退職給付引当金などがありあます。
  • 純資産の部
    純資産の部は、株主が投資した資産や企業が蓄積してきた利益が記載されています。
    一般的には『資本金』『資産剰余金』『利益剰余金』などがあります。
    資本金と資本剰余金は、株主が最初に払い込んだ資金のことを指し、会社にとっては元手の資金ということになります。
    利益剰余金は、会社が生み出した利益に対して、一部会社に留保したものがここに計上されます。
    株主配当は、通常利益剰余金を原資として配当されます。

3つの関係は『純資産=資産△負債』で成り立っています(日本会計基準による)。
『資産=負債+純資産』という等式は、会計を知っている人からすると『指摘したいけど指摘しないでおこう』という歯がゆさを感じさせてしまいます。
中身は一緒ですが、内容が変わってしますので、最初の等式で覚えておきましょう。

  • 会計主体論の異なる2つの概念で企業観が変わる【深掘り編】
    何故『資産=負債+純資産』という等式かというと、日本の会計基準が資本主理論という会計主体論に立脚しているからです。
    詳細は別記事で解説していますが、難しい内容です。

資産と負債の関係についてですが、通常は資産の方が大きくなります。

これが、負債の方が資産よりも大きければ『債務超過』と言われ、経営が危うい状況を示します。

貸借対照表にはそれぞれ、資産の部の合計と負債の部の合計が載っています。

債務超過にあると気づいたら、その会社への投資は慎重に検討した方がよいです。

会社が持っている資産をすべて売却しても借金を全額返済できない、いわゆる『あなたはお金をちゃんと返せるの』状態です。『大丈夫だよ、稼いで返す』と言われても不安でしょうがないですよね。

貸借対照表 資産の部
貸借対照表 負債の部、純資産の部

ここでのポイントをまとめよう

  • 損益計算書の構成は以下の通り、
    売上高
    △売上原価△販売費及び一般管理費
    営業利益
    +営業外収益△営業外費用
    経常利益
    +特別利益△特別損益
    税引き前利益
    △法人税等
    当期純利益
  • 経常利益を要チェックしていこう。
  • 貸借対照表は資産の部、負債の部、純資産の部で構成されている。
  • 貸借対照表は『純資産の部=資産の部△負債の部』の等式で成り立つ。
  • 負債の部が資産の部を上回る場合は、債務超過状態にあるので注意しよう。

Filed Under: ファンダメンタルズ分析を学ぶ

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投資歴:10年以上
みずほ証券に35年以上勤める師から投資を学ぶ
職業柄インサイダー取引に抵触する恐れがあるので、投資は限定的ですが、運用利益率は30%程あります。

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